■第3回/日曜学校も官僚主義化!!

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    ▲安倍晋三内閣総理大臣夫人の昭恵さん(右から2人目)達と会食。
      
    「日曜学校」といえば、キリスト教のどの宗派でも組織するキリスト教の学校だが、教師あるいはそれに該当する役目の人間が信者達に教義を教えている。そこに宗派の基本的な教義や特徴が垣間見える。
    ここでは宗派間の教義の違いは問題にしない。「末日聖徒イエス・キリスト(モルモン)教会」における、アメリカと世界のワールドルールvs日本のローカルルールの「日曜学校」を比較検討する。
      
    まず、アメリカの末日聖徒の日曜学校だが、多くは賑やかである。だからと言って煩いわけではなく、発言が自由に飛び交うという意味だ。たとえば「成人クラス」では、こういう発言が自然と出てくる。
    「大洪水の前の地球は今と同じ海流の流れではなかったと思います」
       
    それに対する教師の答えは以下のようなものだ。
    「旧約聖書でも大洪水以前の記述は少ないですから、あり得るかもしれません」
    教科書に記載が無いからと言って頭ごなしに否定はしない。他の信者達も同じような姿勢で臨むため、突飛な答えにも、それほどの違和感もなく受け止めていく。ここにも、前述した「信仰箇条」における小規模な実践が垣間見えている。
       
    全てではないが、基本的にアメリカの日曜学校では、教科書の棒読みはないと思ってもいい。教科書の内容が頭に入っているからだが、教科書は所詮ガイドでしかないからだ。「知識」ではなく、応用した「知恵」を学ぶことに日曜学校の主眼が置かれ、信者の対話が交錯する。
      
    だから信者各人の体験が重要になり、教師はその分かち合いを最大の目標と分かっている。
        
    知識なら、末日聖徒の青少年は「セミナリー」で学び、成人や独身成人は「インスティチュート」で学ぶからである。日曜学校はそれらと違い、実践を学ぶ場になっている。
         
    最後に教師は、その日のテーマに沿った自分の体験(証し)を述べ、その証しにイエス・キリストの名をもってクラスを閉じる。
      
    海外の日曜学校のクラスは自由な発言が飛び交うため、すべてが正しいとは限らない。だから、教師は自分の証しだけにイエス・キリストの名をつけるのである。
      
    「今日のレッスンは全てイエス・キリストの御(み)名によって行いました」と、教師がレッスンの最後に言う必要はなく、そのことがちゃんと日曜学校のマニュアルに(それでこそ)明記してある。
      
        
    一方、日本の末日聖徒の日曜学校は、私(飛鳥昭雄)が入信した頃と全く変わっていない。
       
    何が変わっていないかというと、相も変らぬ「寺子屋」なのだ。いつまでたっても教師が延々と同じスタイルを続けている。
       
    教師が誰に代わろうと同じで、教え方はテキスト(ガイド)の通りに行われ続ける。マニュアル通りのレッスンが基本とされているからだ。ここにも官僚主義の姿が見え隠れしている。
       
    だから信者はいつも基本しか学べないし、教師も基本の教え方しかできない。そんな状態が延々と日本では続いていく。
       
    ガイドに「応用した経験を述べさせる」とある場合、その指示に従い、信者にマニュアル通りの質問をする。応用もマニュアルとは皮肉な話である。
      
    日曜学校の教師ガイドには、テーマごとにどのように教える(学ぶ)かが記されている。つまりマニュアルである。
       
    教会暦数十年の教師でも、マニュアルから外れないようにする。だから誰がやっても殆ど似たようなレッスンになり、全国的にその差がない事を教会の自慢とする。
       
    だから延々と寺子屋の日曜学校が受け継がれていくのである。
    違いと言えば、ホワイトボードに貼る教師の手書きか、PCの刷り物が多いか少ないかだけだ。
      
    最悪なのは回し読みがまかり通ることだ。
    「○○兄弟、○ページ目○行から○行まで」
    「△△姉妹は、その次の△行から次のページの△行目まで」
    「××姉妹は、××行目から××行目まで読んでください」
    「最後に▼兄弟は、▼ページの▼行の‥‥‥」と。
      
    回し読みをするなら、家で自分で読むだけでよく、クラス全員の共有時間を使ってまでするべきではない。
       
    大体こういう真似は生徒が予習しない事を前提にしたやり口で、予習しても同じ輪読会なら、生徒は予習をする必要がなくなる。さらに言えば、輪読会からは限られた時間の関係で応用力は生まれない。ただ読んで感想を述べるだけになり、何十年も延々と同じ基礎教育だけがつづいていく。

    教科書の各章の最後、あるいは教師用ガイドに、「ここを生徒に読んでもらう」等の指示はあるが、連続読みまではさすがに無いだろう。ところが、教会歴の長い教師ほどコレをやる傾向にある。テキスト文章の棒読みがマニュアル主義の極致だからだ。
       
    実は、テキストの各レッスンテーマの最後に書いてあるのは、教師に召されて間の無い初心者のためである。
    アメリカの教師は、ガイドの基本を頭に入れながら、応用する事に主眼を置く。だから、ガイド通りにならなくてもテーマから離れなければ構わない‼
    しかし、日本の教師は、扶助協会であろうと、神権会であろうと、マニュアル重視が身についている為、ベテランの教師でも、ガイドかマニュアル通りにやろうとする。
       
    かくして日本の末日聖徒は、日曜学校を通してマニュアル重点主義が叩き込まれていく。これを官僚主義ともいう。
       
    ある日本人の教会指導者が、アメリカの日曜学校に出席した際の感想を述べたことがある。
    「日本の日曜学校と違い、アメリカの日曜学校の生徒は煩くて霊的でなかった‥‥」と。
       
    江戸時代の寺子屋のように、師が生徒に一方的に教え、生徒は師を尊敬し、黙って拝聴し、指名されたら教師の゛期待する答え”をし、教科書やガイドに無い発言や質問をしてはならない。調和を乱すからである。
      
    これが例外を良しとしない官僚主義の典型で、統一性を重視した日本的な日曜学校の理想の姿である‼
       
    アメリカの本部は、このような日曜学校に陥らないよう、30年以上も前に「教師養成基礎コース」で教師の初心者を教え、次に現職の教師用に「教師養成現職コース」で指導し、最後に自己管理(責任=自由)を教える「教授監督」の三段階を伝えて導いてきた。
      
    なのに、日本の末日聖徒の日曜学校教師は、いつまでマニュアルという離乳食を食べ続けているのか?
    それは日曜学校を管理する日本人指導者達が官僚主義に陥っているからだ。だから日曜学校の教師まで官僚主義化するのである。
      
    自動車運転でいえば、運転歴数十年のドライバーが、いつも教本片手に運転するようなもので、それが日本の日曜学校の典型的風景といえる。
      
    よい日曜学校の教師とは、知識ではなく知恵を与える者をいう。応用力を伝えるのが役目だが、官僚主義はそれを嫌い、相反する。
      
    だから日本の日曜学校の教師の中には、日曜学校のレッスンに、セミナリーやインスティチュートの教科書(ガイド)を、知識の底上げに持ち込む者もいる。 
       
    生徒の生活を向上させるのが日曜学校の役割で、そのために信者(生徒側)の発言が不可欠であり、それを促す自由な環境が必要だが、官僚主義者がマニュアル重視のレッスンを求めてくる。これも有害な「老害圧力」である。
      
    日本の日曜学校を見る限り、朗読会のようなだるい時間や、当たり前の答えを求めるだけのマニュアル重視のレッスンが多いようだ。
       
    勿論、官僚主義が信者を抑え込む日本の場合、アメリカや海外の日曜学校のようなスタイルは求められることはない。聖典に無い知識は禁止だからである。官僚主義者達は聖典までマニュアル化し、それ以外は全て異端であり禁止の対象とする。
    アメリカでは「失われた聖典」の概念が教会発足当時から根付き、「モルモン書」もその一つと理解しているので、日本の官僚主義者のように「四大聖典に無いものは全て異端」と言い切るような者はいない。
      
    だから、神道の天照国照彦(伊勢神宮の神=天照大神)がイエス・キリストの可能性が極めて高いという飛鳥昭雄の発言は、アメリカの日曜学校では大歓迎でも、日本では黙殺対象になる。信仰箇条を基本に置くワールドルールに達していないからである。
       

    「日本の(教会の)老害圧力」サイト↓



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